ふとした瞬間に出会った、哀れみの視線を向けてくるマルクス。
マルクス。誰もが一度は聞いたことがある人が多いだろう。そして、マルクスといえば「資本論」。ここまでくるとちょっとよくわからない人が出てくるかな。
Googleの予測変換を見てみると「マルクス 社会主義」や「マルクス 共産主義」という言葉も出てくる。
とにかく、世界的に有名なマルクス。そしてちょっと小難しいことを言っているマルクス。
大学時代のゼミ先生がマルクスが好きだったけれど、その当時は一切興味が湧かなかった。というよりも、難しい話には触れたくなかった。
ただ、先日本屋さんでマルクスの新書を見つけた。ちょっとチャレンジしてみるかということで手に取ってみた。
題名はこちら。
「マルクス 生を呑み込む資本主義」白井聡著
いやぁ、まず「飲み込む」ではなく、「呑み込む」と書いてあるところが何とも小難しい感じを演出している。同じ文字数で同じ音なのに、漢字が違うだけでここまで感じ方が違うのかと愕然とするところからスタート。
そして、このマルクスの眼差し。そんな顔でこっちをみないでおくれ。
資本主義社会でせっせと働いている私を憐れんでいるような目で見つめてくる。やめてくれ。
そんな眼差しに対してこちら側も睨み返しつつ、中身を読んでみる。
するとそこには、今までの世界の見え方を大きく変えるような、世界の捉え方を変えさせるような内容があった。
マルクスよ。資本主義の構造を明らかにしないでくれよ
中身に関してはまた別のブログで詳しく感じたことを書いていこうと思う。
ただ、この本、入門書だという割に結構理解するのが難しい。ゆっくり読まないと私は理解できなかった。
一方で、資本主義の構造を教えてくれていて、少し乱暴な解釈をすると
資本主義社会ではお前、どんどん疎外されていくよ。資本家の再生産を手伝わされているよ。お前、資本家のために労働してるよ。それ理解してる?
って内容だと私は理解した。
これ、文字では怖さ伝わらないと思うので、実際に興味がある人は読んで欲しいのだけれど、今自分が一生懸命働いていることが無駄に感じてきてしまうほどの威力。
「自分の市場価値を高よう!」とか「年収あげよう!」みたいなCMや広告をよく見かけると思う。
それら全てが、資本主義の構造の中で資本家が労働者をうまく利用し、さらに搾取を加速させるとする仕組みに見えてしまう。リスキリングとかもそうだ。
この本を読んで資本主義社会で働くことの虚しさみたいなのを認識するようになってしまった。
本の表紙でマルクスは憐れみの目で見つめてきたけど、その理由がよくわかる。
マルクス。資本主義の構造を明らかにしないでくれよ。めちゃくちゃ意欲が削がれるじゃん。
マルクスは難しいというイメージがあると思うが結果的にそれでよかったのだと思う。もしめちゃくちゃわかりやすくで誰もが理解できる内容で書き記されていたら、マジで革命起きてたんじゃないか?と思う。
万国のプロレタリア団結しちゃう。マジ危ない。
とまぁ、こんな感じでマルクスのせいで働く意欲がちょっと削られたのだけど、多分もっと学べば違った見え方になるのだと思う。まだ、表層的な理解しかできていないからそうなるんだと思う。多分。いや、絶対そうだ。じゃなきゃいやだ。
ただ社会の見え方がガラッと変わる経験は非常に刺激的でちょっとした快感に近い。ますます学びたくなる。
マルクス。もっとちゃんと学ぶから資本主義に生きる私に希望を見せてくれ。
コメント