悩みとは何だろう
最近ちょっと調子がよくない気がしている。何事にもやる気が出ない。
こんなことを言うと「やる気はやり始めたら出てくるものだよ」とか「5分やってみたらいいよ」とか「体動かしたらいいよ」とか、とか、とか、いろんなアドバイスが聞こえてきそうだけどそれもうんざりする。
なんか気持ちが晴れない感じ。
そんな時に、ふと自分の本棚にあった本を再び手に取った。
歴史思考。株式会社COTENの深井さんの本だ。
この本は「悩み」に対して歴史的な偉人の人生をもとに「そんなに考え込まなくてもいいんじゃね?」ってことを説明してくれている。
もう早速結論に入るけど、この本の中でお気に入りの文章はこれ。
「存在した時点で人生は99%成功」
どうだろうか。なんかもっと気楽にきていいような気持ちがしてこないだろうか。私はそんな気がした。
深井さんは歴史をものすごく勉強しているみたいなのだが、一つだけ確実なことがあると解説している。それは「やったこと」よりも「いること」が大事で「存在すること自体」が決定的な意味を持つということ。
誰もが知っているイエスも、なんかめっちゃ賢くてすごい功績残してそうな孔子もその人生で大したことはできていないそうだ。ただし、その存在こそが重要だったのだそう。その存在が周囲に波及していって現代にまで影響を及ぼしている。
そもそも、なんかよくわからない、調子が良くないというような「悩み」は一体何基準なのだろうか?自分の中では仕事のやる気が出ないという尺度で「調子がよくない」と表現したが、そもそもそれは正しいのだろうか?仕事のやる気が出てくる方が実はおかしいのではないだろうか?
というように、自分の悩みそのものがそもそも「悩み」なのか?と疑問を持つことができた。
今の当たり前からちょっとそれたからといってどうということはないのだと実感することができた。
価値観は相対的なもの
そして、深井さんはこんなことも書いていた。
「価値観は絶対的なものではなく、場所や時代によって変わるもの」
そしてこう続きます。
「現代の価値観は請求に勝ち負けを決めすぎです。あいつはデキるやつだ、そいつはダメなやつだと。でも、ジェフ・ベゾスとその辺の引きこもりの青年も、歴史的なスパンで見れば大差がないことがわかるでしょう。どちらもイエスから見れば小物でしかないですから。」
うん。悩みとか調子がでないとか別にどうでも良くなってきた。これはいい意味で。しかも、自分の人生、存在した時点で99%成功だということはあとは好奇心に任せて世界に臨んだ方がいい。
悩みなんてものは実はなくて、今の社会で規定された枠組みに囚われているだけなのかもしれない。
そして、その状況を認知できた時点で世界の見方も変わるのかも。
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